禁煙支援薬剤師の認定


変化する喫煙環境と薬剤師の役割

  現在、わが国の喫煙率は年々低下を続けていますが、その一方で加熱式タバコの利用の割合が増えています。加熱式タバコは従来の紙巻きタバコと同様に、有害物質による健康への影響や受動喫煙のリスクがあり、依然として深刻な問題です。

  喫煙は本人だけでなく、周囲の人々の疾病リスクを高め、医療費増大を招く要因となります。そのため、国や自治体では、従来の「分煙」から「完全禁煙」にシフトし、「喫煙防止活動」を強力に推進しています。そこで薬剤師に求められる役割は、最新の正しい知識に基づいた禁煙支援を行うこと、禁煙にチャレンジしている人の心に寄り添ったサポートを提供すること、そして喫煙者の身近な相談窓口であることです。さらに、若年層に対する禁煙の啓発も大切です。そうした社会状況に鑑み、東京都薬剤師会では禁煙支援薬剤師認定制度をスタートしました。


禁煙支援薬剤師認定制度の目的

  本会の「禁煙支援薬剤師認定制度」は、2011年のスタート以来、薬剤師の生涯学習の柱として進化を続けてきました。 本制度の目的は、単に禁煙を促すだけでなく、以下の3点を備えたプロフェッショナルを養成することにあります。

• 正しい知識の習得: 最新のニコチン依存症治療や、加熱式タバコの有害性に関する知識。

• 実践的な対人スキル: OTC医薬品の適切な選択と、喫煙者の心理に寄り添った行動変容へのアプローチ。

• 地域貢献: 学校薬剤師等による未成年者への喫煙防止教育の実践。


学習から認定までの流れ

本制度では、日々の業務で多忙な薬剤師が効率的に学習できるよう、最新の知見を反映したe-ラーニング講座を提供しています。

1. e-ラーニング学習(全7講座): 本会独自のカリキュラムです。特に実践編では、患者さんへの具体的な「声掛け」や、禁煙継続への動機付けのコツをドラマ形式の動画でわかりやすく解説しています。

2. Web確認試験: 全20問(選択式)の試験を実施します。9割(18問)以上の正答で合格となります(合格まで何度でもチャレンジ可能です)。

3. 認定申請と徽章の交付: 試験合格後、修了証と実践テキストの発行が可能になります。申請により「薬剤師会認定 禁煙支援薬剤師」の認定証および認定徽章を交付いたします。店舗に掲示できる認定シールも交付しています。


地域住民の健康寿命延伸のため、本制度を活用し、より質の高い禁煙支援・喫煙防止活動を共に実践していきましょう。

詳しくは、「禁煙支援薬剤師認定制度 実施要綱及び実施要綱細則」をご参照ください。