漢方薬について
Q: ふだん常用している漢方薬があるが、病院からも漢方薬が出た。両方飲んでいいか。
A: 漢方薬でも安易な飲み合わせはよくありません。担当医に相談して下さい。
Q: ウコンは、がんに効くのか。
A: そのような効果は、認められていません。
Q: 以前より、八味地黄丸や葛根湯を服用すると顔が赤くなり、のぼせたようになりましたが、薬が効いている証拠だと思っていました。今回、胃痛で安中散薬を飲んでみようと思っているのですが・・・。
A: 服用経験のある漢方薬の共通生薬は桂皮です。のぼせも桂皮のせいかもしれません。安中散薬にも桂皮が配合されています。他のお薬にしてはどうでしょう。
Q: 葛根湯のドリンク剤と総合感冒薬を一緒に服用してもよいか。
A: 漢方薬のなかにも葛根湯のように、総合感冒薬にも含まれることのあるエフェドリンを含むものがあるので、重複して服用しないで下さい。
Q: 漢方薬はお湯に溶かして飲んだほうが効果があるのですか。
A: 漢方薬は○○湯という名の場合、本来は生薬を煎じた液が薬だったので、お湯に溶かした方が本来の形に似ています。しかし、充分な量の水や白湯で服用している場合は、そのままでもほとんど同じ効果が得られます。
Q: 煎じて飲む様に書いてあるパックの漢方薬をポットの湯で作ったが良いか。
A: ある程度高温でないと出てこない成分もあるので煮出した方がよいでしょう。
Q: 漢方薬は即効性がないと聞きますが本当ですか。
A: 証にあった漢方薬を使用すれば、普通の薬と同じ様にききます。漢方薬だから即効性がないとは一概にいえません。
Q: 漢方薬は副作用がないとききますが。
A: 漢方薬による副作用も知られています。証に合わない漢方薬を使用すれば副作用を起こすことも少なくありません。医師、薬剤師に相談してから使用してください。
Q: 中国旅行で購入した医薬品の安全性は。
A: 厚生省の認可を受けていないので保証できません。
Q: 海外旅行のおみやげで漢方薬をもらったのですが、飲んでも大丈夫ですか。
A: 成分や、適用、飲み方がよくわからないものは飲むのはやめましょう。
Q: 友人が中国から漢方薬をみやげにもって帰り、すすめられたが。
A: 日本語の表示がなく、内容が判別できないので、服用しないで下さい。
Q: 妊娠していますが、漢方薬を飲んでも大丈夫ですか。
A: 漢方薬とはいえ、胎児にまったく影響しないとはいいきれません。飲む必要があるのなら、産婦人科で相談して下さい。
Q: 妊娠中なのだが、1ヶ月位前に漢方薬の下剤を服用した。奇形など心配ないか。
A: 下剤の場合、問題になるのは流産の恐れで、漢方薬も例外ではない。奇形の心配はないと思うが、医薬品は次回から必ず医師に相談して使って下さい。
Q: 八味地黄丸を長い間続けて飲んでいる。今のところ副作用らしきものはないが、長く続けてもよいか。
A: 特に異常がなければ続けてもよいが、異常があれば、早めに医師に相談すること。また、症状の改善が認められない場合は受診して下さい。
Q: 友人から風邪には葛根湯が一番と聞き、風邪の初期に服用したが、症状がよくならないがどうしてか。
A: 漢方薬は、具合の悪い方の体質や症状から、「証」と呼ばれる漢方独特な考えで身体の不調の状態をあきらかにしていき、いわゆる「証にあったくすり」を選んでゆくものです。それには実際に具合の悪い方がよく研究している医師や薬剤師に相談されないと適当な薬を選ぶことはできません。葛根湯は風邪の初期症状に一般的な薬になっていますが、「証」があわない人には効きませんから、その場合は使用を中止し別の医薬品に変更するなどの方法をとった方がよいでしょう。