Vol.3026
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かがやけ薬剤師!
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■生涯学習委員会からのお知らせ■■■
『アジアの医療のひとかけら』
今月、タイと韓国の医療のひとかけらに触れることが出来ました。
タイにおける慢性疾患の薬物治療は、地域薬局の薬剤師の判断により継続されます。日本のリフィル処方箋のような仕組みですが、処方箋はありません。薬剤師は、症状の変化により医師の診療が必要と判断した場合、医師に紹介状を書きます。また、韓国の病院では、入院患者の内服薬は期間調剤ではなく、その日服用する内服薬を調剤する1日調剤を行っています。具体的なイメージは「早朝に処方を締め切り、その日の昼から服用する内服薬を1日分調剤する」です。医療制度や勤務形態などの背景が異なりますが、合理的です。
そういえば、学生時代に船旅で知り合った英国人学生から「英国は日本にとても親近感がある。島国であること、そして、日本人はアジア人ではなく日本人と思っている。英国人も同じで、私たち英国人は欧州人とは思っていない。」と、言われました。アイデンティティーが似ているらしい。そういえば両国の先人たちは島国を飛び出して大海の向こうからたくさんのことを取り入れてきました。医療先進国と言われてきた日本の問題「超高齢社会」の解決策は海の向こうにあるのかもしれません。