Vol.2975

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■TOPICS■■■
・大麻成分を液体にした「大麻リキッド」を販売している疑いが強まったとして、厚生労働省の各地の麻薬取締部は20~21日、電子たばこ関連商品を販売しているグループの店舗を大麻取締法違反(営利目的譲渡)の疑いで一斉捜索した。


■【冲永薬局 榎本 剛】の投稿記事■■■
『患者の不安』

熱い。

毎日うだるような暑さです。

こうも熱いと室温保存の医薬品でも保管に要注意です。

不在時の室温は高温になっている可能性があります。

今日来局の患者さんは、ロトリガ粒状カプセルの保存を非常に気にしていました。

通常1℃~30℃の室温保存ですが、今は室温は軽く30℃を突破します。

なぜそんなにこの患者さんはこの薬の保存を気にしているか...。

それは以前、口の中に残ったカプセルが崩壊して、あの独特の臭いと味を経験してしまったから。

スティックを開封して、中からあれが溶け出して来たら大惨事だと不安だったのです。

早速メーカーにこのカプセルが、どのくらい温度まで安定なのか質問してみました。

結果

データなし。。。

40℃で半年の過酷試験のデータがあるみたいのと、55℃のお湯で溶解するデータはあるみたいですが、夏の室温を想定したデータは無いみたいです。

じゃカプセルの原料のゼラチンの性状から想像つかない?

と思い、添加物辞典を調べると、ゼラチン単体の熱に対するデータはありませんでした。

ネット上で70℃以上で劣化の可能性の記載だけでした。


お湯には弱いこのカプセル。

患者さんの恐怖を払拭する、より具体的な服薬指導としては、

「あまり暑くなりそうでしたら、冷所に保存した方がいいです。」

がいいのでしょうか?

それでは、今日も一日頑張りましょう!