医薬品の高齢者の服用について
Q: 1回、薬を飲み忘れたが、どうしたらよいか。
A: 気が付いたらすぐ飲んだほうがよいでしょう。ただし、食後に飲む薬は、何か軽いものでも口にしてから服用すること。
Q: 80歳のお年寄りで、痩せているが、薬を大人の分量飲ませても大丈夫か。
A: あまり体重がなく、体力もないようでしたら減らして飲ませて下さい。
Q: 80歳のおばあちゃんで、体重が30kg代だが、かぜ薬を大人の量飲ませてもよいか。
A: 少し量を減らしたほうがよいでしょう。
Q: かぜ薬を飲みたいが、普通の大人の量飲んでいいですか。
A: 一般に高齢者の方は内臓の働きが成人に比べ低下していますし、個人差もありますので、心配な時は少量から飲み始めて増やしていってみて下さい。
Q: 決められた量の薬を飲んでいますが、効き過ぎるようです。
A: 個人差もありますが、一般的に内臓の働きが、成人に比べて低下していますので、医師に相談して、減らすとよいでしょう。
Q: 酔止めの薬を1錠飲むと、とても眠くなるのだが、半量でも良いか。
A: かまいません。
Q: かぜ薬を飲みたい。年寄りは用量を減らして飲めとよく言うが、いくら減らせばいいか書いていないので、分からない。
A: 減量して服用するのであれば、目安としてまず成人量の1/2から2/3量を試してみるのがいいでしょう。
Q: 医師の処方された薬が足りなくなったり、余ったりすることがあるが、どうすればよいか。
A: 薬袋に飲み方が記載されていても、まちがって薬を飲んでしまうこともありますね。1回量包装にした方がよいと思います。また、余ってしまって何の薬かわからなくなってしまった場合は間違えて飲んでしまわないよう、処分したほうがよいでしょう。
Q: 何か所もの病院にかかっていて、たくさんの薬をもらっていますが、全部飲んでも大丈夫ですか。
A: 同じ作用をする薬を、違う病院からそれぞれ処方されることがあり、両方飲んだ場合、副作用を引き起こすこともあります。何か所もの病院にかかっている場合は、今飲んでいる薬を持っていって、医師や薬剤師に見せてください。
Q: 外科、内科で合わせて数種類の薬を服用していて、いつも胃がただれている。こんなに多く服用しなければならないか。
A: くすりが重複して投写されていることもあるので、どちらかの診療科で全部の薬を見てもらった方がよいでしょう。
Q: 最近、粉薬等の飲み込みが少し悪くなった気がするのですが、何かよい方法はありますか?
A: えん下補助ゼリーを使用することができます。粉薬も1回量が多いので数回に分けて同様にゼリーを使用することができます。
Q: 食が細いせいか便秘がちである。浣腸を2~3日に1回ぐらいするのは身体によくないか。
A: まず、ヨーグルトや乳酸菌製剤でお腹の調子をよくするように努力して下さい。歩けるようならば、軽い散歩など、身体に無理のかからない運動をするように心掛けて下さい。
食後30分頃にトイレに行く習慣にする、お腹をマッサージするのもいいことです。それでも便秘して、お腹が張ったりして具合がよくないようなら、浣腸するとよいでしょう。浣腸すると、腸の上の方まで空にするので、毎日浣腸しても溜まった便が無い状態では効果が上がりません。2~3日おきでいいと思います。
Q: 寝たきりのおばあさんに、便秘薬が処方されたが、ちっとも効かない。どうしたらよいか。
A: プルゼニドが処方されていますが、プルゼニドは、高度の便秘には1回4錠まで増量することができるので、医師に言って増量してもらってはどうでしょうか。また、繊維質の多い食事や朝起きたら冷たい牛乳などを飲むことを心がけて下さい。
Q: 病院から、薬を沢山投薬されたが、全部飲みきれないので、どの薬をどれだけ飲めばよいか。
A: 診断によって薬の種類や服用量を決めているのですから、自分勝手に種類や服用量を決めると治療に支障をきたします。飲みきれないのなら医師に相談してください。