災害時における薬剤師会の取り組み

大規模災害が起きた場合、薬剤師会では組織的な取り組みを行うこととしています。
ここでは主に東京都及び東京都薬剤師会がどのような取り組みを行うかを説明します。

東京都で震災が起きたとき

発災直後から超急性期 (~72 時間)の医療救護活動

  • 東京都では発災時に保健医療福祉調整本部を設置して保健医療活動チームの派遣調整、保健医療福祉活動に関する情報連携ならびに情報の整理及び分析を行います。
  • この時期の医療救護は主に各区市町村で設置される緊急医療救護所で行われ、二次医療圏ごとに情報がまとめられて保健医療福祉調整本部に集約されます。

図1:都における保健医療福祉調整本部の体制

都における保健医療福祉調整本部の体制

出典:災害時薬事活動ガイドライン(第2版)P.13より

東京都薬剤師会と地区薬剤師会の活動

  • 東京都薬剤師会と各地区薬剤師会に災害対策本部が立ち上がります。それぞれの地域の被災状況や情報を収集して東京都薬剤師会に送り東京都薬剤師会災害対策本部で集約して分析、対応します。
  • 保健医療福祉調整本部には東京都災害薬事コーディネーターが、各区市町村の医療救護活動拠点には区市町村災害薬事コーディネーターが配置され、情報の整理、分析、調整にあたります。
  • 区市町村災害薬事コーディネーターは区市町村の災害薬事センターのセンター長でもあります。
  • 地区の薬剤師班は緊急医療救護所や災害薬事センター、医薬品集積所などで調剤及び服薬指導、医薬品の仕分けや管理、トリアージなどを行います。
  • 東京都薬剤師会でも薬剤師班の編成、派遣が行われます。

急性期以降の医療救護活動

  • 72 時間で直ぐに状況が変わるわけではないので徐々に移行となりますが、医療救護活動は緊急医療救獲所から医療救護所、避難所そして稼働出来る医療機関に移っていきます。
  • 東京都の薬事活動は情報の収集とともに医薬品等の調整や他府県からの物資、人などの支援の受け入れやその配置、分配が増えていくため、各災害薬事コーディネーターはこれらの対応にあたります。

図2:都薬剤師班の要請手続き

都薬剤師班の要請手続き

出典:災害時薬事活動ガイドライン(第2版)P.23より

図3:卸売販売業者からの医薬品等調達の流れ

卸売販売業者からの医薬品等調達の流れ

出典:災害時薬事活動ガイドライン(第2版)P.42より

また医療救護所や避難所では引き続き救護活動、医薬品の仕分け、管理や避難所の衛生管理などを行っていきます。

他地域で大規模災害が起きたとき

東京都薬剤師会では、当該道府県から日本薬剤師会への要請を受け、薬剤師班を編成して現地に派遣します。

能登半島地震に対する東京都薬剤師会の活動

  • 2024年1月の能登半島地震に対して1月10日より3月5日まで切れ目なく薬剤師班の編成、派遣を行い、主に輪島地域で様々な救援救護活動にあたりました。

【地震直後の被災地の様子】

地震直後の被災地の様子

地震直後の被災地の様子

【救援救護活動の様子】

救援救護活動の様子

救援救護活動の様子

救援救護活動の様子

救援救護活動の様子