◆◆ アスベストと健康被害のはなし ◆◆
◆◆ アスベスト健康被害
アスベストの粉じんを吸入することによって起こる健康被害としては、石綿肺、びまん性胸膜肥厚、良性石綿胸水、悪性中皮腫、石綿肺がんがあります。
アスベストの繊維を肺の奥まで吸い込むと肺組織が瘢痕化し、石綿肺となります。肺を覆う2層の胸膜が肥厚するのがびまん性胸膜肥厚です。また、この2層の胸膜の間に体液が溜まると良性石綿胸水と呼ばれます。良性石綿胸水は非がん性です。
胸膜、腹膜、心膜、精巣しょう膜の膜内にがんが発生するのが悪性中皮腫です。悪性中皮腫の原因はアスベスト(主に青石綿、茶石綿)のみといわれ、多くは診断から1〜4年で死亡する致命的な疾患です。化学療法、放射線療法にはほとんど反応せず、腫瘍部分を切除してもがんは治りません。
悪性中皮腫は微量のアスベストを吸入しただけでも発病することもあり、吸入後約20〜40年を経て発病します。
アスベスト吸入量と肺がんの発病率の関係は吸入量に依存することが認められています。喫煙者ではさらに肺がん発病率が上昇します。
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◆◆ 以前アスベストを吸い込んでいた可能性がある場合どこに検査にいけばよいのか?
アスベストを吸い込んだ可能性のある方で呼吸困難、咳、胸痛などの症状がある方、その他特にご心配な方は近隣の労災病院等の専門医療機関にご相談ください。 |
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◆◆ アスベストを吸い込んだかどうかはどのような検査でわかるのか?
胸部X線写真でアスベストを吸い込んでいた可能性を示唆する所見が見られる場合もありますが、アスベストを吸い込んだ方全てに胸部X線写真の所見があるとは限りません。ご心配な方は近隣の労災病院等の専門医療機関にご相談ください。 |
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◆◆ 吸い込んだアスベストは除去できるか?
一旦吸い込んだアスベストの一部は異物として痰のなかに混ざり、体外に排出されますが、大量のアスベストを吸い込んだ場合や大きなアスベストは除去されずに肺内に蓄積されると言われています。 |
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