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身体に影響を及ぼす害虫

ダニはアレルギー症の原因?

 アレルギーを起こす原因は様々ですが、ダニアレルギーは喘息や鼻炎の5〜8割、子供の喘息では6〜9割が原因と考えられています。ダニはホコリ中のアレルゲン(アレルギーの原因物質)として重要視されているのです。また、乳幼児期には食べ物が原因として関係することが多いとされるアトピー性皮膚炎も、成長するにしたがって食べ物よりも、ダニなどのホコリが重要な原因となる割合が多くなって、症状を悪化させる基になっていると考えられています。そのため、ダニが原因の喘息や鼻炎、アトピ−性皮膚炎を起こしている場合には患者さんの周りからダニアレルゲン(ダニの成虫やその糞、抜け殻、死骸などのホコリ)を減らす対策が最優先されます。

※ 死ぬと体内のタンパク質成分が外へ出る。これが人の体に入りアレルギー症状を引き起こす。殺虫剤使用後のダニ死骸もアレルゲンになるので注意! 糞や抜け殻に含まれるタンパク質もアレルギーの原因になる。
 

ダニの好きな環境 

 ダニは高温多湿でフケやアカなど室内塵がある環境が好みです。

  1. 温度25〜30℃ 
  2. 湿度60〜80%   
    • 風通しが悪いため湿っぽくなっているカーペットや畳などはダニの天国です。
    • 好きな季節は7月〜9月
  3. エサがある
    • フケ,アカ,食べこぼしなどは好物です。
  4. 産卵する場所る
    • 畳,布団,カーペット,ぬいぐるみ、布製ソファ、座布団など
  • ※ ダニを減らすためには,ダニの好きな環境をなくすることが最も効果的!
     
ダニアレルギーのダニ対策  家庭で出来ること

 アレルギーを発症している原因が何であるかを調べ、病気を治療するために医療機関を受診します。家庭では、ダニアレルゲンの除去・減少やダニの繁殖を抑えることを目的とした対策が計られます。掃除や換気をよくするなどの対策が第一歩です。

  部屋の風通しをよくし、部屋の湿気を外に出しましょう。
  こまめに掃除機をかけます。特に患者さんの寝室は毎日掃除機をかける。カーペットは時間をかけて丁寧に掃除機をかけ、定期的に日に干し、裏面にも風を通します。
  ふとんは日によく干します。
布団をたたくとダニや抜け殻、卵がふとんの表面にでてくるので患者さんには逆効果です。たたくときは掃除機で吸引する必要があります。
毛布を季節の初めに使い始めの際は高濃度のダニが見られるので洗濯をし、天日干しをし、掃除機をかけましょう。しまう時もこの作業が必要です。
シーツ、ふとんカバーは1週間に一度は洗濯をしましょう。
ダニで家の中のどこが汚染されているかを調べましょう。
汚染されているところを丁寧に掃除をすることが出来ます。

調査方法には、

  1. 専門の検査機関に依頼してダニの汚染箇所を調べる。
  2. 保健所によっては検体をゴミパックに採取して持っていけばダニアレルゲンの簡易測定を行ってくれたり、または専門の検査機関を紹介してくれる保健所もあります。
  3. ダニの抗原量を調べる「ダニアレルゲン簡易テストキット」の例です。
  4. [1] アカレックステスト 10回用 4,000円 (ドイツ・アレルゴファルマ社製−潟Nラ商会) 判定時間:約2〜3分
  5. [2] マイティチェッカー 5回分 7,000円 (シントーファイン叶サ−リオンテック梶j 判定時間:約10分
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