医薬品管理センター
トピックス

身体に影響を及ぼす害虫

アタマジラミ 子供の髪の毛が大好きな吸血害虫

 アタマジラミは集団生活をしている保育園、幼稚園、低学年児童に、季節を問わず頻繁に発生しています。シラミは人の血を吸って生きている害虫で、日本ではコロモジラミ、ケジラミ、アタマジラミの3種類がみられています。シラミに吸血されたあとは激しいかゆみに悩まされます。

 アタマジラミというと不潔の代名詞のように思いがちですが、衛生状態には関係なく、先進国でも今や感染が蔓延しています。頭やからだをくっつけて遊んだり集団で昼寝をしたりすることが蔓延の原因となっています。

アタマジラミはどんなむし?
アタマジラミ成虫
アタマジラミ成虫
(体長 2〜4mm)
毛髪についている卵
毛髪についている卵
(大きさ約0.5mm)
ヘアーキャスト(ふけ)
よく卵と間違われる
ヘアーキャスト(ふけ)

 
 アタマジラミの成虫の体長はオスが約2mm、メスが約3mm。卵の大きさは約0.5mm。

 卵は髪の毛に産みつけられ、約10日で幼虫、それから8〜10日で成虫になり、頭皮を吸血します。卵の色は灰白色。成虫は灰褐色。寿命は1ヶ月位ですが、その間にメスは卵を髪の毛に200〜300個位産むそうです。髪の毛から落ちて吸血しなくても3日程度は生きています。

 
チェックの方法は?
  成虫は動きが早いので見つけることは困難ですが、卵は注意深く観察すれば見つけることができます。卵は髪の毛に、写真のように斜めに付着しています。ルーペで見るとよく観察できます。
  幼虫になったあとの抜け殻と間違いやすいものにヘアキャスト(フケと脂肪の塊。卵もどきといわれているもの)があります。幼虫の抜け殻はしっかりとくっついていて指でつまんでも取れませんが、ヘアキャストは取れやすいので区別がつきます。
  ふ化前の卵は毛の根元に見られ、ふ化後の抜け殻は毛の根元から離れています。
次へ
戻る


Copyright (C) 2004 Medical Supplies Management Center
All rights rerearved.